生活のヒント 結婚を怖れる時代

 
〜それ自体が社会の「刷り込み」?〜
幸せな人生をやはり考えます。


編集部
 
   
 高度経済成長時代の初期から、バブル崩壊時代あたりまでは、世の男女は「結婚してフツー」という感覚が日本社会にありました。

 植木等主演の映画をBSでしみじみ観ていましたら、中小企業が猛然と伸びていく時代のイキオイを思い出し、その時代のモーレツ社員たちが家庭を持って、それが生きがいや原動力となって大国への道を切り開いていたんだなぁ・・・・・・と、振り返ることが出来ました。

 あのころ、伸び盛りとはいえ、終身雇用制度が確立していたわけではなく、社会保障が進んでいたわけでもなく、ひとりひとりの待遇が良かったわけではない。

 しかし、結婚を妨げることはほとんどの階層でなかったことで、時代をふりかえれば結婚を躊躇するヒトがこんなに増えた時代は逆に「今だけ」・・・・ともいえます。たとえば、江戸時代の長屋でも家庭はフツーに営まれていましたし、飢饉で苦しんだ農民たちだって、「逃散」しながらも「家庭」を単位に行動していました。

 筆者は家庭を持った経験も独身でいる時代も体験していますけれど、本当の幸せは家庭にあり・・・という結論を実感してから、独身者があふれる時代にどこか危ういものを感じているひとりになりました。

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 「男の浮気も奥さん次第?! 土田晃之が“結婚こわい病”女子に助言」という記事をみつけ、興味深く読みましたので、以下抜粋してご紹介します。原典

 結婚が怖いなんて考えは、独身でいることを正当化したいための言い訳。他人と住むのが面倒、浮気されるのが怖い、姑問題が…なんて、嫌なことを「イヤ!」のひとことで終わらせたら、つまらないと思いますよ。

たとえば、結婚後、ダンナに浮気疑惑が浮上したとする。即ダンナに詰め寄るのか。いやいや、ジャブを入れながら泳がせておいて、証拠を固めたところで、ようやく「浮気したでしょ」のひとことを出す。ぐうの音も出ないダンナは、完敗…みたいなね。感情的にならず、冷静に対処する賢い奥さんのおかげで、夫婦の危機も乗り越えられるかもしれないわけです。

面倒はつきものなんだと割り切って、多少のハプニングはむしろ楽しむくらいで構えていれば、結婚観も変わるはず。刺激のない人生なんて、楽しくないですから。

まぁ、結婚が究極の幸せだとも、独りでいるのが負け組だとも思わないですけどね。僕は逆にいま、独り暮らしが羨ましい! うちの奥さん、マンション借りていいよって言ってくれないかな(笑)。


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 結婚についての考え方ですが、この時代の結婚観を見聞していますと、どうも結婚についての評価を「引き算」で考えている方が少なくないように感じます。これは、お役人とか、総務・経理の人の業務上の発想と少し似ておりまして、「もし・・・・・・だったら、どうするんだ」・・・・という、なんとなく「・・・・だから、そんなチャレンジは損になるかもしれないし、責任とれないんだったらやめておけ」・・・という引き算の発想です。まわりがうまく回り出したら、「なんですぐ・・・・・しないんだ」という言い方をするのも、こういう人たちの常套ですが、短期的な守りには長けていても、チャンスを逃したりつぶしたりするのも、この手の発想であります。

 イケイケ時代の経験のない世代にとって、上の世代の感覚や灰汁の強い臭いや傲慢や頑固を見て取って、思わず「引き算」をしてしまう気持ちは理解できないわけではありませんけれど、結婚や家庭を持つことについて、そんなに「引き算」をつづけていても誰が得をするのでしょうか???

 時代の多くは、そのときのプロパガンダによって誘導されているものです。ただ、職場でも地域社会でも、いったん「現場」におりますと、マスコミや役所などのインフォなど、社会の「建前」やきれいごとと、現実の実態がとても異なることに気づくことがあります。ひとりひとりの庶民というものは、時代をコントロールするリモコンをいじることができないし、できるとも考えないので、なんとなく建前でインフォさけている時代に引きずられてしまいがちですが、結婚や家庭を持つということは、もっと自分の人生の根幹にかかわる問題で、それが「チャレンジを妨げている要因」で、もしあるなら、発想を転換することも必要かもしれません。
   
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 生涯独身になりそうな人の特徴、あなたはどれが当てはまる!? 参考

 
 
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 上記は「みんなの声」というサイトを参照しました。

 筆者はそれなりに豊かな「いい暮らし」とワーキングプアの生活も体験しております。結婚について振り返ると、あんがい「貧富」と幸せ感というものは関係ないかも・・・・・という結論が自分の中であります。

 ただ、人には「欲」というものがあり、おのおの自分なりの「プライド」というやっかいなモノを抱えています。共同生活の極みである「結婚」は、この「欲」がよくも悪くも作用するもので、稼いで購入すればいい単純な物欲から、心の中の願望という欲までさまざまな欲が生きるパワーになっておりますから、パートナーとどう折り合っていくのかということについて、そうなるまえから自分中心で考えすぎていても我と我がぶつかるだけになってしまいがちでしょう。ときをへて、プロパガンダ的知識や、なんとなく耳にする噂に翻弄されるほど、「だからやめておこう」・・・・という引き算になりがちだと思います。

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 個人は世の中に翻弄されます。

 これからの日本の世は、傾向として孤独な人間が増えていくという先進国にありがちな道程が長く続いていく可能性が高いでしょう。まさに「個の時代」であります。しかしそれが「孤の時代」になっては、元も子もありません。

 しかも、人類が体験したことのない長寿社会で、一世紀前までは「人生50年」でありましたのに、80年から90年生きてもフツーの時代になっております。

 そんなに長い人生で、「孤独を愛する」人たちとして生きていくのはどんなにしんどいことか・・・・と感じますね。

 筆者自信は、世間に流布される話は確認程度にして、身近な誰かがどうだ・・・とかいうことに対しての「人への反発みたいなプライド」・・・・よりも、自分自身がどう生きていたいか・・・という本音が優先してしまいますから、パートナーを得て、淋しもくないし、「頑張ることに生きがいを持てる人生」に何度でもチャレンジしたいというイメージにて、この理不尽な世を日々過ごしていますね。もし、満ち足りたとして、傲慢な人間になることが何よりも恥ずかしいです。


                            記載 2016年10月10日

  
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