覚悟のヒント 「夫の死去」

 
〜そのとき、慌てないために〜
現実的な問題について考えます。


編集部
 
   
 男性は80歳、女性は90歳まで生存していてフツーになった、世界一の長寿大国ニッポンであります。

 今日の社会では、60歳までに死亡する確率は約10%・・・・。人生50年・・・という時代が長く続いていましたのに、この変化はまさに劇的でありましょう。

 しかしながら、妻にとって、頼りにしているご主人が急死してしまう・・・という現実がいつやってくるかは誰も予測できません。身内の死に対して想定することはどうなのか・・・・と、お考えの方も少なくないと存じますが、もし、そのときが突然やってきたら、どうすればいいのか・・・・という現実的な手段を知っているか、否かで生活の防衛のスタートがまったく違うものになることも事実でしょう。

 もし・・・という仮定でお役に立ちそうな記事がありましたので、ご紹介いたします。こちら

 当記事で、すぐ目に付きますのが、金融機関は故人の口座を凍結してしまう・・・ということです。

 その対策として、以下の2点が大切であるとアドバイスしております。
   
                ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★

(1)夫以外の名義の普通預金に常に50万円くらい入れておく

(2)夫以外の名義ですぐ引き出せる定期預金に150万円程度入れておく


  

 出典 IZAニュースまとめ より 参考

 
 また、夫の死を迎えてすぐに、以下のような事務手続きに忙殺されることを指摘されています。

★1)健康保険・年金の手続き

 (2)児童手当の受給者変更

 (3)住宅ローンの手続き(団信)

 (4)生命保険・医療保険の請求

 (5)光熱費などの名義変更手続き

 (6)勤務先での手続き

 (7)銀行口座の凍結解除

 (8)自動車の名義変更     など。


<平均寿命の推移と将来推計>
 
(引用:All About)


 
 もちろん、ご夫婦が元気でいるときに、万が一のときに備えて「話し合っておく」ことが肝要であると思いますが、その「話し合い」もなかなか難しいもの。

 ご参考に、<NHKスペシャル〜編最新科学が解き明かす「性」の謎〜>に興味深い記事があり、その小見出しをひとつご紹介します。

 「気持ちを聞いてもらいたいだけ」の女 「問題を解決」しようとする男

・・・・・であります。

 このようなある意味シリアスな話題については、話し合う・・・ことが困難なケースもありましょう。
 しかし、もし・・・が現実となったときに、悲しみにくれる時間もなく、容赦なく資産管理や事務手続きに忙殺される現実を少しでも想像できるのであれば、妻の立場としては「問題を解決しようとする男」の特性を尊重して、策を立てておくのが賢明なのだろう・・・・と感じます。

 夫の急死による年金については こちら
 

                            記載 2016年9月09日

  
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