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★不登校児を持つ親の体験記
お蘭の「ママ仲間」の手記D
お蘭 「娘がフリースクールに通っていますので、同じ立場のママ友がいます。子供を見守る立場として、共感できることもたくさんあるし、励まし合う事もよくありますね。」 |
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私は2人の子供の母親です。
長男は通信高校3年、長女は中学3年。
ここまでくるのは長い道のりでした。
長男が生まれた時、夫婦揃って親は初孫でした。
私たちが若かったせいもあり、両方の親は競い合うようにかわいがり、面倒を見てくれました。
そのおかげもあって初めての子という不安はありましたが、仕事を産休で休職していたので、できるだけ早く職場復帰したいと考えていました。
そこでやっと空きがあった保育園に入園させ、念願の職場復帰を果たしたのです。
ところが、そこからが大変でした。
2歳になった頃、慣れてきた保育園で、新しく転入してきたお友達との喧嘩がきっかけで保育園に行くのを嫌がるようになったのです。
無理やり連れて行こうとすると、癇癪を起し、会社に行くのもままならなくなりました。本当に困りました。
でも、私は軌道にのってきた仕事を棒に振ることはできませんでした。どうしても続けたかった私は何の躊躇もなく親に預けて仕事を続けたのです。
もともと多忙だった夫も、仕事を辞めたくない私も、親がみてくれるのをいいことに、息子の不調に気づいてやることさえできないまま3歳になりました。
そんなある日、3歳の検診で引っ掛かった息子を連れ病院に行き検査を受けました。診断の結果はアスペルガー症候群。普段から言葉や行動が遅く、また非常にこだわりが強く、気に入らないことがあるとしょっちゅう癇癪を起こす息子を抱き、心から後悔しました。
忙しさにかまけて息子の異常に気付かなかった・・・どうしてもっとちゃんと見てやらなかったのか。悔やんでも悔やみきれませんでした。
そんな時、私は二人目を妊娠しました。
しかし、息子に寄り添う為には、二人目の出産は諦めたほうがいいのでは・・と、そんな考えも浮かんでしまい、何度も夫婦で話し合いました。
やはり、せっかく授かった命です。また、息子のケアも妊娠も諦めたくありません。あんなに執着していた仕事も、辞めることにしました。仕事はまたいつか復帰できるけど、子供と寄り添うのは今しかできないと心から思い直しました。
長女が生まれてからも相変わらずですが、少しずつ兄という自覚も生まれてきたようで、しっかりしてきたように思います。
そんな息子も今は通信教育を受けながら、少しずつ自分を受け入れ、前向きにがんばっています。
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2012年6月25日掲載
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