今日は、一家で
お出かけです。
★多麻家のふれあい 
 
休日の散歩 ご近所ぶらり
「春の希望」・・・の巻


-乱蔵とタマリは、初春の冷たい風に震えながら、
愛犬プリンちゃんを連れてお散歩に出ています-


      
  
 
 
 
  
   
 
 
 
   
   

-まだ残雪のある道を父子で久しぶりのお散歩であります。-

【田万里】まだ雪が沢山残っているわ・・・。

【乱蔵】今年の冬は特別寒かったからねぇ・・・。

【田万里】山梨なんて、まだまだ豪雪地帯みたいだってぇ。

【乱蔵】多摩地区も2月にこんな雪珍しいやぁ・・・。

-・・・という
雪の話をしながら、ご近所に残っている畑のそばを歩いています。-

【田万里】あっ・・・・。菜の花だぁ・・・。

【乱蔵】地面は霜だっつーのに、頑張って咲いたね・・・。

【プリン】フォン!!フォン・・・・。

-根っこが寒そうな菜の花ですが、春の日差しを受けて可愛らしく黄色の花をつけていますよ・・・。-

【乱蔵】
(不登校だった娘が短大に入れるなんて、この菜の花みたいな痛わしさだよなぁ)・・・・。

【田万里】パパ、どうしたの、妙に神妙な顔してぇ・・・。

 -妻のお蘭さんの苦労も含めて、娘が一歩前に進めたことを感激する乱蔵です。-

【田万里】うーん・・。パパ・・・・。長い間心配かけてごめんね・・・。

【乱蔵】そうだなぁ・・・。でも、よかったねぇ・・・。

-さすがに、娘のタマリはパパの心を読んでするようでしたね。
-黄色い菜の花が、冷たい風にふうっ・・・と揺れましたよ。-

【乱蔵】まあ
老人ホームのオフクロも喜んでいたしなぁー。

【田万里】おばあちゃんは、あまり何も言わなかったけど、短大の合格のはなししたら目に涙浮かべていたわ・・。


-お婆ちゃん好きのタマリちゃんは、フリースクールの帰りにしばしば祖母のおトキさんと会っていたようでしたね。-

【乱蔵】あらら・・・。オレにはなにも言わないこともあったが、タマリたちはあんがいヒンパンに会っていたんだね・・・。

【田万里】ははは・・・。お婆ちゃんは、ママが派手な感じにするのが気になるようで、パパにヤキモチやいているから、そっと会いに行くことも多いんだよね。

【乱蔵】まあ、オレがひとりっ子だから、息子を取られたみたいな気持ちになりやすいらしいよ。

-乱蔵が愛妻家なので、母のおトキさんはときどきヤキモチ焼くようですね。-

【田万里】まあ、しょうがないよ。私だって、ママと仲良すぎるとときどきヤキモチやきたくなるもんねっ・・・。

【乱蔵】まあ、長い人生だから、田万里もじっくり将来のチカラを蓄えておくれ。

-乱蔵はフトコロが寒く感じたので、ジャンパーの中にプリンを入れて暖を取りながら歩きます。-
 
【乱蔵】田万里、最近いい話聞いたんだけどさぁ。

【田万里】えっ・・・。なあーに???

-乱蔵はメディアで聞いたある大学教授の話を思い出したようです。-

【乱蔵】
1.「想定は信じるな」 2.率先して逃げなさい 3.そのときの最善を尽くせ
・・・っていう話だよ。

-・・お父さんが、急に哲学的???な話をしたので、ビックリする田万里です。-

【田万里】ああ・・・。なんだか難しいけど・・・。

【乱蔵】これはね。
東日本大震災のとき、多くの人の命を救った防災のアドバイスです。
でも、これってすべて人生と同じと思ったの・・・・。

【田万里】この話を守った人が命助かったのね。
【乱蔵】・・・・。そうなんだよ。・・・。逆に言えば、これをできなかった人たちがたくさん・・・・。

【田万里】「想定を信じるな」って、私が普通の学校出なかったから想像できる・・・。

【乱蔵】「逃げる」というのは、どうしても自分に不都合なときは転換するのが大切・・・・。
【田万里】あっ・・・。それもそうだった。ママに助けてもらったけど・・・・。

-人生の大切な場面を思い出すタマリちゃんです。-

【田万里それで、最後のは・・・?。

【乱蔵】その時の最善!! タマリはこれから一生懸命勉強しよう。

【田万里】あっそうだね・・・。短大生になれるんだもんね。

【乱蔵】勉強もハマると楽しいよ。

【田万里】うん、それで
自分のアタマで考えてみる!!

-ランゾウさん、寒空の下でエビス顔ですよ・・・。-

 



    
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