今日は、一家で
お出かけです。
★多麻家のふれあい 
 
休日のおでかけ 西多摩ぶらり
「春の花」ってキレイよね・・・の巻B
 前回

-乱蔵一家は、初春の風を楽しみながら、
西多摩界隈へお出かけのドライブです。
今日は、老人ホームにおトキさんを迎えに行き、
一族ご一行様でございます-


      
  
 
 
 
  
   
 
 
 
 
 
 
 
   
   
   

-おトキさんが、暖かいとはいえ、多摩川の外気の中ではちょっと
寒くなってきたようです。
お弁当と焚き火の後始末をした乱蔵たちは、再びマイカーへ。-

【お蘭】お義母さん、ちょっと冷えちゃったみたいね。

【おトキ】さすがに、春の河原は空気が冷たかったようだね・・・。

【田万里】お花がキレイだったけどね・・・。

【乱蔵】まあ、それじゃあ、ちょっと暖まってから帰りましようかね・・・。

【おトキ】じゃあ、温泉へ連れてっておくれ・・・。

【田万里】【環】賛成 !!

【お蘭】うんうんう、それがいいわぁ・・・。

-・・・というわけで、乱蔵は
羽村動物園方面へ、車のターゲットを変更しました。-

【お蘭】ああ・・・。あの、ナントカ温泉ってのが、羽村にあったのね。

【環】
ゴミ焼却場の余熱を利用した温泉らしいよ。

【田万里】最近は、エネルギーの使い方が上手な時代になっているのね・・・。

【おトキ】まあ、まあ、人間は進歩しないといけないからね・・・。

【プリン】フォン!!

-多摩川沿いから、住宅街をくねくね走らせて行くと、前方に羽村動物園が見えて来ました・・・。-

【乱蔵】そういえば、この近くの温泉は、業平のやつが
「黄昏の爺様」に教わっていったらしいや・・・・。

【お蘭】そうなの? 怪しい人たちの口コミで大丈夫かしら?

【田万里】確かに、あのオジサンとお爺さんじゃ怪しいわね・・・。

 -色んなおうちの庭や畑に、
紅白の梅や木蓮が咲き乱れていて、まさに春爛漫の景色が展開していますね。-

【お蘭】ああっ・・。西多摩地区は、おうちのお庭がとてもステキな家が多いのね。

【乱蔵】そうだなぁ・・・。東京郊外に住んでいる人には、一番いい季節だね。

-羽村動物園の近くに、「フレッシュランド西多摩」が見えて来ましたよ。-

-広い駐車場で下車して、ちょっと渋るプリンちゃんをなだめて五人は体育館の隣にあるフレッシュランドのフロントに向かいます。-

【乱蔵】まあ、
ゆとりのあるスーパー銭湯って感じだねー。

【お蘭】さすがに、西多摩というムードだわ・・・。

【おトキ】わたしゃ、こういうムードはまったりしていていいもんだわさ。

【田万里】私もゴミゴミしてなくていいな・・。


-お蘭さんが全員の料金を払っていると、気の早い環はさっさと入場してあちこちを見て回ってスタスタ歩き回っていますよ。-

【乱蔵】あらら・・・。環の奴、相変わらずセッカチだなぁ・・・。

【お蘭】あはは・・。アナタに似ているからね・・・。

【おトキ】なんだか、山梨あたりの◯◯温泉を思い出すね・・・。

【お蘭】お座敷でおくつろぎください・・・。みたいな?

【乱蔵】ははは・・・。レストランがオフクロの老人ホームの食堂と似ているよ。

【おトキ】まあ、公共施設って、みんなこんなムードなものよー。

-乱蔵は、パタパタと走り戻ってきた環の肩を叩きながら、男湯に向かいます。-

【環】中は広くないね・・・。あっという間に全部見てきちゃったよ・・・。

【お蘭】じゃあね・・・。ダーリン。住んだら座敷で待っているわ。

-男女二組の別れて、いよいよい入浴です。
 迅速な環は、さっさと素っ裸になると浴場にすっ飛んで行きました。-
 
【乱蔵】(まあ、アイツのせっかちは俺譲りだが、のんびりするところでセッカチなのは意味ないけどなあ・・・。まあ、若いから仕方ないか・・・。)

-乱蔵がゆっくり体を洗って、まずは室内浴場のバブルのマッサージを楽しんでいると、サウナに5分といられない環が飛び出してきて、水をかぶっています。-

【乱蔵】おーい、環・・・。温泉はゆったりするもんだよぉ・・・・。

【環】うーん・・・。なんか、無理って感じ・・・。

【乱蔵】それゃ、お爺ちゃんたちみたいにゆっくりしなくてもいいけど、手首とか、肩とか、オマエが楽器演奏で疲れる部分を集中的にバブルジェットしたり、温めればいいじゃん!!

【環】おっ・・・。いいところに気がついた!!

-乱蔵のアドバイスを素直(?)に受け止めた環くん・・・。
どうやら、打たせ湯で手首に落水を受け始めましたよ。-

【乱蔵】(まあ、あいつのいいところは、妙に素直なところかねっ・・・。)

-・・とはいえ、環くんは長続きせず、乱蔵の背中ながしなどちょい親孝行はしてましたが、一足もふた足の先に更衣室に戻って行きました。-

-乱蔵は、バブルジェットで、最近痛めた腰を長々と癒し、春の風もサワヤカに、露天風呂で長々とおとっつぁん伸びしましたねー。-

     -入浴後、大広間でまったりの多麻ファミリーです。-

【お蘭】ああ・・・。大浴場っていいもんねぇ・・・。

【おトキ】気持ちよかったねぇ・・・。
 タマリが背中流してくれて気持ちよかったよ・・・。

【田万里】おばあちゃん、長湯だからのぼせそうだったぁ・・・・。

【乱蔵】ははは・・・。若い子たちは、血の巡りがいいから、そんなもんかぁ・・・。

【お蘭】あらっ・・!
 ワ・タ・シだって血の巡りがいいわよおん・・・。

【乱蔵】そりゃあ、君は女ざかり・・・。だもんね。

【お蘭】そうそう、
ただの「サカリ」じやございません・・。ははは・・・。

【おトキ】・・・・。そういえば、環はドコ行っちゃったの?

【田万里】なんだか、プリンが気になるからって、車の方へ行ってたよ・・・。

【乱蔵】じゃあ、そこらを散歩させているんだろ・・・・。

-戻ってこない環を気にしながらも、にこやかなフロントのお姉様に挨拶して駐車場に戻る一同でございます。-

【田万里】あ〜っ。タマキ戻ってきたよ・・・。

【環】おーい、待ってちょーだい!!

-汗だくになって、プリンを抱っこしている環が正門から走って来ました。-

【おトキ】おほほ・・・。どこまで行ってきたの!?

【環】あっ、はっ、はっはぁ・・・。暇だったから、動物園まで行ってきた。

【お蘭】中に入ったの?

【環】入んないよぉ・・・・。外から見える動物見てた。

【おトキ】あらら・・・。アナタ汗だくじやないの?

【環】いいよ、家帰ったら風呂はいるから・・・・。

【乱蔵】今、風呂に入りに来たんだぞ!!

【お蘭】そーよ、タダじゃないんだからぁ・・・・。

【環】・・・・あっ・・そーかぁ・・・・。

【田万里】キミはおとぼけすぎっ!!

-環くんのウデの中で、プリンちゃんが不思議そうにしていますよ・・・。-

 



    
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