仲よきことはハッピー哉!!

★夫婦でデート 気ままに多摩巡り①

-「結婚記念日」・・・・。時には、恋人気分もいいですね・・・・・。-

　　　　　　

-乱蔵とお蘭は〇〇回目の結婚記念日です。今日は、あえて2人で別々に外出することにしました。乱蔵は、ランチタイムに業平と打ち合わせに出かけていますので、お蘭は二時半くらいをメドに、乱蔵が業平と別れたあとに立ち寄る約束で、西多摩のとあるコンビニへ向かって、マーチを走らせました。-

　-お蘭さん、無事に到着しましたぁ～。-

【乱蔵】おっ、お蘭・・・・。どうしたの? そのスタイルは???

-乱蔵は、駐車場に嫋やかに立っている、お蘭さんの和服姿にびっくりです・・・。-

【お蘭】ほほほー。最近、ア・ナ・タ、和風にあこがれているみたいだからぁん・・・。

-コンビニの駐車場で、飲み物とお菓子の入った袋を下げたまま、乱蔵は呆気にとられながらも、うれしそうですねぇ・・・。-

【お蘭】ア・ナ・タ・・・・・。どう・・・?

【乱蔵】うっ・・・。き、きれい・・ですぅ・・・。(WoW!!　艶姿、大正美人じゃん!!)

【お蘭】(あららっ・・。赤くなっちゃってぇ・・・。可愛い人・・・。)
じゃあ・・・ダーリン・・・。私をどこかへ連れてってぇ・・・・・。

-乱蔵は、嫁さんのコスプレにドキドキしながら、運転席に乗り込みました。
　業平と、西多摩地区に来ていたので、国道16号に入り八王子方面に向かって行きました。-

【お蘭】横田基地の近くって、面白いお店が並んでいるのねぇ。

【乱蔵】まえはもっとにぎやかだったらしいけれど、ピザのお店とか、アジア雑貨とか、アメリカンスタイルとか、まあ、バラエティだねぇ・・・・。

【お蘭】拝島駅のあたりは道が広がってるわぁ・・・・。

【乱蔵】このあたりの混雑も、やっと解消だねぇ・・・・。

-二人は、乱蔵の好きな拝島大師と日吉神社に参拝して、長く幸せに続いている結婚生活に感謝を捧げました。-

【お蘭】お義母さんと子供たちにお守り買ったわ。それと、ウチの両親にも・・・。

【乱蔵】今日は、子供たち義父さんの家に泊まるんだって?・・・・。

【お蘭】・・・・。ふふっ・・・。そーなのよ。たまにはいいわよね。連休だし・・・・。

-ふっと、色っぽい眼差しで乱蔵を見つめるお蘭さんです。乱蔵は、お蘭の襟足を見て、ゾクゾクッ・・・と、してしまいました。-

【お蘭】あらっ?ア・ナ・タ・・・指が暑い熱いわヨォん・・・・。

-お蘭さんは、乱蔵の手を握りながら、人差し指をそっと摩っています・・・・。-

【乱蔵】・・・・・ふふぁーっ・・・。(汗、汗・・・。)でも、あそこで手をつないで歩いている、おじいちゃんたちみたいになれるといいねぇ・・・・。

-と、お蘭が乱蔵が首を向けた方向を見ると、80歳くらいの老夫婦がいたわりあうように、境内の階段を上がっていくシーンをみました。-

【お蘭】キャーッ・・。ステキねぇ・・・。
【乱蔵】夫婦愛って・・・いいねぇ・・・。(あ・・・・。お蘭の指が熱くなってるぅ・・。)

-さて、さて・・・・。乱蔵夫妻は八王子方面へ向かいました。拝島橋を渡るとき、雄大な多摩川の流れが目に入ります。-

【お蘭】多摩川って大きいわねぇ・・・・・。

【乱蔵】この辺りの自然が、滝山城を守っていたんだね。

【お蘭】あなたたちが好きな「北条氏照」って殿様?

【乱蔵】おっ・・・。よく知ってるじゃないかぁ・・・・。

【お蘭】ふふふ・・・。わたしだって、「珍道中」読んでるわよっ!!

【乱蔵】はっはっは・・・・。野郎二人の「戯れ言(ざれごと)」でござるぅ・・・。

【お蘭】ア・ナ・タ・・・・。なんで「珍(チン)に、こだわるのぉ?

-いっしゅん、「ん?」と困った顔した乱蔵でしたが・・・・・。-

【乱蔵】そんなこと「チンパイ(心配)」しないで・・・・。

【お蘭】キャハハハ・・・・。そういうと思ってたわぁ・・・。もっと、ひねってよぉー。
キャハハハ・・・。まだ、ギャグが甘いわね!! 「チン君!!」

【乱蔵】うへぇ・・・。お蘭までぇ・・・・。くそう・・・、業平めぇ～。

-乱蔵は業平の「してやったり!!」の笑顔を脳裏に浮かべつつも、アヤツが話していた滝山の「道の駅」に行ってみようかと思いました。-

　続く