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C今年のバレンタインデーにて -そんな義理?チョコがあったらしい・・・・・。-


 最近のバレンタインデーは本チョコ、義理チョコのほかに友チョコというのがあるらしいですね。

 私の友人H君は、若いころからあんがい女性にはモテテいたほうでしたが、女性運があまりよくなくて、いつも周辺に女性の存在はあるし、女友達も常にたくさんいるし、今は仕事もまあ順調なんですが、いつのまにかに女性との関係が悩みとか痛みになってしまう、幸運だか不運だかわからん奴でございます。

 彼からきいたことしのバレンタインデーはあまりにも笑ってしまうしかありませんでしたので、そっとそのエピソードを書いてしまいますねっ。

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 彼のバレンタインデーの歴史はとても古く、小学生のときにクラスの女の子にもらったのが始まりで、青春時代前期は、学校一の美女から手作りの本チョコをチューリップの花とラブレターつきでもらい、その子が彼の初恋の相手で、悲恋に終わるまでドラマみたいな展開だったそうだね。

 そのご教育系の仕事に就いたときは毎年山のようなチョコを幼い女の子たちからもらって人気絶頂の時代もあったそうです。

 ときはながれて彼は×アリ独身になって、色んな大人の恋を経験したわりには不運ばかりで、最近になってようやく素敵な女性と友達以上恋人未満のお付き合いやら助け合い(?)のような状態で、彼自身はそんなひとときに幸せも感じるそうなんですよ。

 彼らの職場の性質上、義理チョコが飛び交うわけでもなく、この数年は本彼女から本チョコがあったり、空家(彼女なし)の状態の時はMSNの女友達からのメッセージが届く程度のことが多かったらしいね。

・・・・で、今年の彼はどうだったかというと、ちょうどバレンタインデーのときはその彼と清く付き合っている女性と仕事の流れでファミレスでのお食事をしていたのであります。まあ、この2人の関係は信頼関係は間違いなく、そこらのカップルよりよほど親密なのですが、お互いにプライベートに進入しないような間柄で、独身同士であるのにある意味不思議な関係でもあります。わたしも話聞いてもよくわからないですからねっ。

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 ともあれ。彼は今年のバレンタインデーは、いきつけのお店の女性から義理チョコ2つもらったのと、SNSのメッセージが少しだけ・・・というところだったそうです。

 この日は偶然バレンタインデー・・・。彼らはいつものようにファミレスで、仕事中心の話と少しだけプライベートのお話で、やはりいつものように盛り上がってお会計になりました。支払いは彼です。まーれに彼女が払うこともあることはあるらしいですがねっ。

 彼がファミレスの店員さんとやりとりしていると、急にうしろから彼女が声かけてきたそうですよ。

 「ねえねえ、Hさん、私あなたにチョコレートプレゼントするよっ。」
 どうやら、入り口近くにおいてあるワゴンの商品をみて彼女が思いついたようですネッ。

 「へーっ、うれしいねぇ・・・・。」

 そして会計のカウンターの立ち位置を入れ替えて、うしろのワゴンの方へ下がったHさんであります。ぬいぐるみ付きのキーホルダーなんかを眺めていると、店員さんと彼女のやり取りが聞こえてきました。

 店員「ありがとうございます。こちらはテープでよろしいですか?」
 彼女「あっ、かまいません。」
 店員「○×ポイントを使えますが、いかがしますか?」
 彼女「あっそれ使ってくださいっ」
 店員「どれくらい使いますか?」
 彼女「あっ、全部ポイントでお願いしますっ」

 会計を終えた彼女は、ニコニコしながらファミレスのテープがチラッと貼ってある板チョコを彼に差し出したのでありました・・・・・・・。
 
 まあ、わらっちゃうしかないでしょーね。はい、彼はその晩ずっと思い出し笑いしながらその板チョコをペロリと食べたそうなっ・・・・。彼は彼女のことを可愛くて仕方ないんだそうです。ユーミンの「守ってあげたい」みたいなココロらしいですね。根がスケベなくせに可笑しな奴でございます。本音では一緒に暮らしたいくらい愛してるらしいのですが、奴はまあ、変人なのでわっかりませーんし、その彼女の胸の中も私には理解不能でございます。

 愛とは、幸せとは・・・いったいなんなんでしょーね。

 
   2018.03.01掲載
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