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I「のみとり侍」どこ見てる??? -阿部ちゃんは良かったけど、オトコなので・・・-


 先日、昭島の映画館で、今評判の映画「のみとり侍」(小松重男:原作 鶴橋康夫:脚本・監督 阿部寛:主演)をこの日、私とお付き合いしてくれた仲良しの女性と2人で、期待いっぱいで観にいきましたよ。

 まあ、なんという素晴らしいエンターテーメントな作品でしたろう。筆者は仕事柄、映画鑑賞はしばしばあるのですが、プライベートな貴重な時間で、しっかり自腹でお供付き・・・・というのは本当に久しぶりであります。連れの女性と腹抱えて笑いながら、しんみりしながら、わくわくしながら、マコトに素晴らしい時間をすごし、法悦なる時間を過ごしました。幸せな気分になれる、ステキな大人の映画でありんした。

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 主演の阿部ちゃんも、男前すぎる豊悦さんも、オトコのセクシャルという点では実に魅惑的で在りましたね。まあ、女性泣かせのオトコとはあれだ・・・という爽快な粋を感じましたし、連れの女性も魅惑されてうっとりしていらっしゃいました。

 しかし、私はオトコですので、実は鑑賞前から注目していたのが、どエスの商家の鬼嫁役の前田敦子ちゃんでありました。私の職場のひとつに敦子ちゃんのしかめたお顔とそっくりなステキな女性がいることもありましたし、個人的に敦子ちゃんのAKB48以降の活躍に期待していたこともあり、この難しい役柄をどんな風にしてくれるのか、はらはらドキドキしながら見ていましたが、実に魅力的でオジサン感激いたしました。


 豊悦氏の貫禄がありすぎて、敦子ちゃんのどエスがどこまで面白く見られるか注目しましたよ。
 いやいや、すばらしい。この映画のキャストはみなさん魅力的すぎで、それぞれ注目してしまいますけれど、今の時代に薄れている「粋」というものがしっかり根底にあり、人間の欲望の本音にもとても正直で、こころから楽しめてしまいましたぁ・・・・。


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 しかし、個人的には敦子ちゃんに注目していましたけれど、こんなに楽しい喜劇でありながら、今の時代の風刺もさらりと感じさせてくれ、ジーンとくる感動もしっかりあたえてくれる作品に美しさを覚えます。

 連れの女性もとても喜んでくれて、アフターに愉しいティータイムが盛り上がりましたね。彼女はやはり、阿部ちゃんの魅力に気分全開で日ごろのストレスの解消になったそうです。すばらしい!!

 「のみとり侍」がいた時代は、現代でいえば、あの昭和末期のバブル時代でしょうね。賄賂収賄で悪名高い田沼意次老中の時代でありますけれど、そののちの清廉潔白すぎて世の中を不景気かつ意気消沈させてしまった松平定信のある意味野暮な時代に、映画の背景は移っていくのです。この映画の名わき役となったのみとり屋の親方(風間杜夫)的な言い方なら、「べらぼうめぇ」な理不尽な時代へと突入するのであります。
 

こんな作品に出会いたかった・・・。と、感激でありました。
                                            2018.05.24掲載
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