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Dファミレスを使いこなす人。 -多摩地区のファミレスは郊外ライフらしいかな・・・-


 1970年代半ばくらいから、デニーズやすかいらーくのようなファミリーレストランが多摩地区にも増え始め、お手軽なレストラン・・・ということで、当時の若者や、ニューファミリーに愛されて、私たちの人生の歩みとともに40年以上が進行しましたね。

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 1970年代というのは、昭和のフォーク、ロックの最盛期で、ガロの「学生街の喫茶店」とか、あべ静江の「コーヒーショップで」なんていうヒット曲があったくらい、喫茶店文化の花盛りでありましたし、当時の若者はだダベリングは喫茶店で、腹ごなしとグループでのコミュニケーションはファミレスで・・・なんて感じでした。当時は「ドリンクバー」なんて結構なものはありませんでしたが、ホットコーヒーのおかわり自由はかなり嬉しかった記憶があります。

 この時代の若者としては、誰かしら仲間が、ファミレスでバイトしていて、何かしらのコネクションがあったのも舞台裏を覗けちゃったりして面白かったですね。あのころはバイトから社員になってしまう人が多かったように思います。

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 最近のファミレスは、あの時代の思い出ある人が家庭もちになってもファミレスを使い、老後になっても老夫婦で楽しむ・・・なんてムードに変化していて、ワタクシ個人は個人の個性ある喫茶店が好きなんですが、利便性とか色んなタイプの方との同伴の場合、とても便利でお手ごろであることは実感していますね。

 
高級店が「エライ」という感覚は持ちがちですが、裏方や派遣などで仕事した経験のある人は、お客さんが思っているほど違いはない・・・って感じもわかります。「利益出すために人件費は削る病」は、日本全国に蔓延していますから、本当のプロなんて稀少な時代であります。

 飲食店の裏方で仕事した経験がちょっと長くなると、お客としてふるまうのに逆に気づかれしてしまったり、細かいところなどが気になったりするものですが、最近のファミレスあたりのお客さんというのは、かなり使い上手で、「上の店」でえらそうにしたがるような連中より、ずっと「いい客層」のように感じます。

 要するに、ガツガツ利益ばかり貪る一部上層は別として、庶民層のレベルはかなり成熟しているのでしょうね。気取る必要のないライフというのはかなり快適なのかも・・・・と納得したりします。

 人口が減って、チェーン店が苦しくなったら、個人の意欲ある方に払い下げて、地域密着の個性店に変わってファミレス文化のよさは維持してみる・・・・というもの将来はアリかもしれませんね。
 
 

クーポンにつられていつもこればかりのワタシですが・・・・。
                                            2018.11.13掲載
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