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F平成のブラック企業 -ある意味悪い時代でした・・・-


 昭和と平成時代の違いを大きく考えると、昭和はいけいけで、正職員を抱えて育てながらみんなで頑張って、人並みの生活を作っていく中間層全盛の時代で、平成は、売り上げ主義から利益主義になって、経営者と一部の同調者のみが生きるための格差社会をつくることが「善」とされてしまった時代のようです。

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 ひとつは、バブル崩壊のショックで、余禄のある生活というものが「悪い」ことになってしまい、人の生活に必要な収入ですら、「コスト」になってしまったことでしょう。

 江戸時代でいえば、元禄時代が昭和で、吉宗の時代が平成かもしれません。

 もう少しあとでいえば、田沼時代が昭和のバブルと似ていて、そのあとの享保の改革(松平定信)の時代が平成・・・という感じもいたします。

 いずれにしても、縮こまった、面白みの少ないつまらない時代ですね。

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 平成時代が進むと、人は自己規制と我慢に慣れてしまい、正職員であってもブラック経営の手先にされてしまっているような立場の人が増えてしまいます。

 これは、社会保障料や賞与、退職金のような、勤め人にはありがたい制度が「経営」という名の下に単なる「コスト」として切り捨てるべきもの・・・になってしまったからです。労働組合が衰退したことも原因で、安定企業のお抱え組合がやりすぎたのも労働側の敗因になってしまっていますし、無関心層が若い世代に広がり、政治を放置したので、年配者の言うがままに矛盾が続いてしまったのでしょう。

 
不思議なのは、この世にいらない「コスト」のような人って、本当にいるのでしょうか。
 末端の仕事なら、作業が早いだけ・・・・、洗練された仕事なら特別な能力がある人だけ・・・・が生きていればよくて、なにが偉くて、何が社会のため・・・なんでしょうね。

 金・・・・ですか。金があるのがえらい時代を作るために、みなで頑張って色んな我慢や犠牲もいとわなかったのですか。


 国や会社が儲かっても、分配されず、幸せのチャンスもわかつことがなければ、なんにもやる気なんかでませんね。

 平成時代に、どんにな思想がアウト・・・だったのか、ちゃんと考えたいと思いますよ。

平成時代もそろそろ終わります。
                                            2018.12.08掲載
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