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夏は、郊外の野外でよく蛇に遭遇します。 雨の日のあとなどで、よく植え込みとか、うっそうとした木の枝からにょきにょき出てきたりします。 この日滝さんは、朝の仕事で某施設の2階で事務所の準備をしていました。別の課の若い管理職が廊下で悲鳴みたいな声を出したので、すぐに廊下に飛び出てみると、けっこうデカイ山案山子といわれる毒蛇が、女子トイレの前でとぐろ巻いているのでありました。 比較的そういう系に強い滝さんは、ゴミをつまむ青バサミで、ヤマカカシくんの首をつまもうとするのですが、つるつるすべつて、うまくいきません。 そこで、若い管理職にでかい塵取りと、ほうきを持ってきてもらい、鎌首たてていきがっているヤマカカシを掃いて塵取りにぶちこんでしまい、窓から下の藪に落としたのでありました。 しかし、ヤマカカシというのは、けっこう不気味な体をしていて、毒蛇らしく鎌首もちあげて威嚇するし、腹が気味悪いオレンジ色なので、気色悪いのであります。 女子職員の出勤前でよかったけれど、次の話が、どこから入り込んできたのか・・・という経路の不気味さでありましたね。ヤマカカシは奥歯の毒があるので、あなどれない・・・のであります。 ここの職場は年配者たちが多く、あとで皆さんに聞いてみると、植木バサミでチョッキンしたらいい・・・という意見が多かったそうです。さすが、戦中生まれはその手に強い・・・。 |
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2017.08.07掲載 | ||||||||||||
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