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⑭喪失物の顛末 -人生ラッキーもあるらしい。-


 
ラジオで、井上陽水の「夢の中へ」が流れていました。
 「探し物はなんですか?」というフレーズがひしひし染みたのでした。

 ・・・・というのは、小生が一週間の休暇寸前に、各種カードや現金、会員証など大切なものが詰まっている財布を紛失してしまったので、かなり落ち込んでいたのでした。

 以前、同じ場所でやはり紛失して出てこなかった痛い経験があり、せっかくの旅が台無しになってしまうことを怖れて、いくつかのカード会社や銀行には電話連絡しましたけれど、警察に届けても何も出てこなかった苦い思い出もあり、旅行期間はそのことを忘れていよう・・・・・と楽しい日程に傷をつけたくなかったので、休暇を終え、色んな手続きに追われるなあ・・・・と覚悟していた矢先にある信金さんからの封書が届いているのを発見しました。

 警察から信金さんに連絡があり、私のキャッシュカードが保管されているので本人に連絡してください・・・という要請を律儀に守ってくれていました。しかし、他行からは何の連絡もなかったのですけどね。

 財布は現金もカード類もすべて地元警察で保管してくれていました。ただ、地元では2週間程度で都心の預かり所に移され、3ヶ月でなんらかの処分になるので、旅立ちの前でしたから、旅行期間の関係もあり、期限スレスレに近かったですよ。

 私は、今回が紛失なのか盗難なのか、本当に分からなかったので動ける時間も勤務の関係で余りなかったものですから、本当に内心疲れてしまいました。結果的には食事した店で落としたらしく、お店の人が届けてくれていて助かりましたが、数年前にほとんど同じ場所で全てを失った経験があったので、それがトラウマになっていて、現実的には発見が遅れたのでした。

 まあ、今回はとてもラッキーで、運転免許証も含めて再発行していただくのに大変な労力になることを覚悟していましたから、クレジットカードだけはやり直しになったのですが、あとは傷もなく、ナムコやスイカもそのままでしたし、小銭まで残っていましたから幸運としかいえないです。お店の方に感謝でした。

 今年の初もうでのおみくじは「大吉」でしたが、一身上としては、年初めからは苦労ばかりでした。
 しかし、改めて読み返すと、「失物・・・・・出るが手間どる」・・・と、ズバリでした。
 ついでに、旅立ちを見ると、「よし、連れの人に注意」と。これもズバリ。
 
 仕事を頑張って、わがままを抑えればいいことがあるお話になっていたので、まあ、これもズバリでしたかね。

 今回は、財布を落とした感覚がなかったので、まことに不思議な喪失事件でありました。
 しかし、奇縁とは不思議。前回も同じ場所で喪失したんですからね。あのときの不運を振り返ると、今の自分よりももっと周囲の人たちとの関係が希薄だったように思いますから、今回は運気が改善されていたのかもしれませんね。報われることがある・・・という感動です。人生、いつも泣きっ面に蜂ばかりじゃございません。
 

 「失せ物」が出てくるヨロコビとはこんな感じかぁ・・・・。人様の善意ですからね。有り難い・・・・と素直に思えましたね。




   2017.09.14掲載
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