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G肥溜めに落ちた人たち -昔は多摩地区でもいっぱいありました・・・・・。-

 皆さんは「肥溜め」って、ご存知ですか?。

 人糞は、優れた畑の肥料で、戦前は各家庭の人糞を回収する、おわいやさん・・・という職業まであったそうです。

 4−50年前までは、多摩地区の畑に、肥溜め・・・といわれる、木枠で囲った穴みたいなものがいっぱいありまして、やんちゃな男の子が、ふざけているうちにそこに落ちて、雲虎まみれ・・・という事件がしばしば発生しておりました。

 筆者の従姉は素敵なインテリ女史でしたが、三鷹の自宅の近くの畑の肥溜めに落ちて、大騒ぎになったことがあります。短期大学の助教授にまでなった美人さんでも、こんなことがあったのですね。

 先年、筆者がなぜか毎年夏になると一緒に汗を流す高齢者たちとの恒例のお仕事の休憩タイムでの会話があります。

 そこで、この「肥溜め」に落ちた、落ちない・・・のお話になってもり上がったのですが、さすがに70代80代の元気な爺様たちです。こどものころは全員やんちゃだったようで、落下率50%でした。

 しかし、天日干されてこねられた肥溜めの臭いたるや・・・・うーん・・・・すっごい、クサイ・・・・です。
 てろてろに乾いた肥溜めの表面は、一見固そうですが、ふざけて乗ってしまうと底なし沼みたにヅブヅフ・・・・と沈んでしまいます。男の子っていうのは、好奇心の塊ですから、こんなことがしばしば発生してしまうのでしょうね。

 今と違う時代を生きた、年配者たちの思い出話って結構面白いですよ。
 アメリカ軍が海と間違えて田んぼに投下した水雷をばらして、その火薬を使って戦争ごっこだ・・・なんて遊んだ猛者の少年だったり、合成洗剤を飲み込んで、カニみたいに泡ブクブクになって家族を蒼ざめさせた坊ちゃんがいたり・・・・。失敗談ややりすぎ・・・・が昔は多かったようです。



画像:肥溜めに落ちる石橋蓮司/映画「竜馬暗殺」(1974)のシーンより
   2017.06.01掲載
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