家族が揃ったお正月です!!
★おばあちゃんとお正月

-おトキさんが久しぶりに多麻家に帰ってきています・・・・・。-

      


   
  
 
   
  
   
   
   
  
 
  
  
-お正月に、乱蔵の母親である「おトキ」さんが、乱蔵宅へ帰ってきました。
元旦だけは、滞在中の老人ホームで過ごしたおトキさんでしたが、やはり子どもたちや孫たちと過ごす時間が楽しみだったようですよ-

 -おトキさんは、孫の田万里と環に連れられて、無事に帰宅しましたぁ〜。-

【プリン】ウォン、ウォン、ウォン・・・・。ハ〜、ハ〜、ハ〜・・・。

-
チワワのプリンちゃんが大喜びでおトキさんの足元をグルグル回っていますよ・・・。-

【お蘭】お義母さん、おかえりなさい。
どうも、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

【おトキ】
ああっ・・・。おめでとう。お蘭さん・・・・。
 まぁっ、アンタはいつもキレイでいいわねぇ・・・。

【お蘭】おほほほ・・・・。(それほどでも・・・。あるかも!?)

-居間から乱蔵が迎えに出てきて、おトキさんの手をとって歩くのを手伝っています・・・。-

【おトキ】うーん、どっこいしょ・・・・。あらあら、ステキなごちそうがいっぱいだねぇ・・・。

【田万里】
ママが一生懸命作っていたよ・・・。でも、スーパーのお惣菜が殆どだけど・・・。アハハハーっ・・・。

【お蘭】もうっ、バラさないでよぉ・・・。
ワタシ、お義母さんみたいに料理上手じゃないんだからァ・・・・。

【乱蔵】まあまあ、母さん、まずはカンパイだぁ・・。

【おトキ】ほほほ・・・。でも、その前に・・・。ハイ、お年玉・・・・。


-おトキさんはハンドバックから、お年玉袋を出して二人の孫にあげていますよ。
ありがとう、わーい、わーい・・・と喜ぶ「お孫様」でした。-

【お蘭】最近は、親戚も少なくなっちゃてるから、お年玉もあんまりもらえないものね。
お義母さん、どうもありがとうございます・・・・。


【乱蔵】とにかく、乾杯じゃ・・・・。

-五人で新年の乾杯をして、お蘭さんの手間ひまかけたお料理を皆でつついていますよ・・・・。-

【おトキ】あら、うれしい・・・・。お刺身が食べられていいわぁ・・・・。

【乱蔵】・・・あ、そうかぁ・・・。ホームでは、ナマモノ厳禁だもんね。

【お蘭】友達のヘルパーさんが言ってたけど、「ノロウィルス」なんかが怖くて、嫌になるほど気をつけているらしいわよ。

【乱蔵】それはそうだな。安全に気をつけてくれているとは、ワシラにとってもとても有り難いことだよ。

-
おトキさんはお刺身や、長時間煮込んだ煮物などを美味しそうに食べていますね。-

【田万里】おばあちゃんのホームではお友達たくさんいるの?

【おトキ】モチロンだよ・・・・。「同じ釜の飯」というものでね。いっしょに暮らしていると仲良くなる人がいて、わたしゃウレシイね・・・。

【環】そうだねっ・・・・。僕も吹奏楽部の合宿で「同じ釜の飯」を喰ったら、もっと友達と仲良くなれたよ・・・・。

-集団生活の「絆」の話になって盛り上がる家族です。-

【田万里】・・・・。ワタシも小学生の始めの頃は楽しかったんだけどなぁ・・・。

-お蘭さんは、引きこもってしまった娘がちょっと可哀想になりました・・・・。-

【乱蔵】うむうむ・・・・・・・・。でもねーっ。人生いろんな生き方があるんだから、自分の道を少しずつ探していけばいいのよ。・・・・なぁ・・田万里・・・。

-と、
乱蔵がホロ酔いで田万里ちゃんの肩を叩くと、珍しく寄り添ってパパに甘えている田万里です・・・。-

【お蘭】まあ、珍しい・・・。でも、お婆ちゃんがいると、タマリはいつも甘えん坊になっちゃうのよねっ・・・。

【乱蔵】
まあ、正月だ。家族で楽しく過ごすのが一番じゃあ・・・・。

【環】・・・・。そうだね・・。モグモグモグ・・・・・。

-
人の話を聴いているようで聞いていない、聴いていないようで聞いているタマキくんは、とにかくアチコチの料理に手をつけて、ジュースを飲みながら食べまくっています。-

【お蘭】まあ、まあ、タマキって胃袋いくつあるのよぉ・・・・・?。

【環】女の子は「別腹」って言うけど、僕は一個だよ。

【田万里】ははは・・。あったりまえじゃん・・・。


【おトキ】ほほほ・・・・・・・。「若い」って元気あっていいわねぇ・・・。

-乱蔵とお蘭は、おトキさんが注文してくれた奥多摩の地酒が美味しくて、ガンガン呑んでいるので、二人とも酔っ払ってしまいましたぁ・・・・。-

【お蘭】ふぁふぁふぁ・・・。お義母さん、ご、ごめんなさい・・・。ア・タ・シ酔ってきちゃったみたい‥・・デス・・・・。


【乱蔵】ふぁはっはっは・・・・。自宅だからナンでもエエのダス・・・。

-おトキさんは、酔った息子たちを尻目に、孫達に何か指示しています。
どうやら、孫達にプレゼントを買ってやりたいのと、初詣に出かけたいらしいですね。-

-田万里は、お婆ちゃんの指示通りにハイヤーを呼んで、環もそそくさと着替えて外出の準備です。-

【乱蔵】ア・・・・・。母さん、何処行くのぉ?

【おトキ】まあ、まあ・・・。アンタたちは昼寝でもしてんさいな。
わたしゃ、孫達と買い物と初詣行ってくるからねぇ・・・。

【お蘭】あらら・・・。田万里、携帯持っているでしょ?

【田万里】大丈夫っ・・。なにかあったら電話するねっ・・・。

-おトキ婆ちゃんと、孫二人はハイヤーが到着すると、そそくさとお出かけしてしまいました・・・・。-

-乱蔵たちは、コタツでイチャイチャしながらお昼寝タイムに突入でーす・・・。-

-数時間後、玄関のドアがガチャガチャ音をしだすと、乱蔵の胸ぐらで一緒に昼寝をしていたプリンがウォンウォン叫びながら、お出かけした三人を迎えに行きました。-

【田万里・環】
ただいまぁーっ・・・。

【おトキ】あらあら、お目覚め? 楽しかったわぁ・・・。


【乱蔵】あら、ご苦労様でしたねぇ・・。

【お蘭】あら、いっぱい買ってもらっちゃって、どうもすみません・・・。

-
二人の孫は、メッタに行けないデパートで、たくさんプレゼントを買ってもらったようですね。-

【田万里】はい、パパ、ママ・・・お土産っ・・・。

【お蘭】おや・・。大国魂神社の「お守り」ねっ・・・。

【乱蔵】あーん・・・。なに? このダルマ・・・・。
もうーっ・・・。「ハメ込み」ばかりしないでくれって言ってたのにぃ・・・!!

【田万里】まあ、いいじゃん・・・。お正月も、ケッコウ忙しいんだからっ・・・。

【環】ははは・・・。「ダルマンゾ〜」・・・なんちゃってぇ・・・。

【おトキ】おホホホホホ・・・。

【プリン】ウォンッ!!



   2013.01.04掲載
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