レアな情報 とりあえず「小耳に」

 ~チューリップ畑の仕込み~

         来春が楽しみですね・・・・。


        編集部


 
 
   
 羽村市の宮ノ下の見どころです・・・。

 羽村市のチューリップ畑は、当サイトでもしばしば取り上げている多摩地区の素敵な名物であります。

 「大菩薩峠」の著者中里介山先生の生誕地であり、玉川上水発祥の取水場のやや多摩川上流の北側の小さな里ですが、春は大正土手に桜が咲き誇り、一面のチューリップがオランダの名所のごとくカラフルに彩り、夏は水鳥や渡り鳥たちの楽園となって、水田や美しい蓮池が訪れる人たちの心を慰めてくれますし、阿蘇神社脇から取水された用水路には、鯉たちが人懐こく人を怖れずにのびのびと暮らしておりますよ。もちろん、水上公園の屋外プールは家族団らんの気軽なレジャーとして長年愛されております。

 秋には最近マンジュシャゲの群生が大正土手を美しく彩りまして、新しい二本杉の生長も楽しみな、隠れた名所なのです。冬景色も川向かいの小山を眺めつつ、夕暮れの北側にあるゴルフ場のライトに照らされた淋しげな人里のムードはなかなかですし、枯れススキと新雪のシーンなどは、日本画のように美しいですね。

 春のお楽しみは、地元の皆様の仕込みによって実現しています・・・。

 夏の終わりに、水田に案山子が立ち始めると、この里も涼しげなムードが始まります。
 そして、稲の収穫が終わり、案山子が片付けられる晩秋に、ひそやかに地元の有志の皆さんによって、チューリップの球根が植えられていきます。

 ちなみに、春に採集された球根は、水上公園の半地下の棚に大切に保管されるのであります。

 今年の球根を植えつけるシーンが素敵でした・・・・。

 平成最後の秋に植えつけられたこのチューリップは、新しい元号の初年度春に美しい艶姿を見せてくれるのでしょう。素敵な仕込みですよね。

 中里介山先生が生きた大正から昭和初期の時代からすでに1世紀であります。
 玉川上水が完成したのは、江戸時代初期の1653年11月15日であります。
 
 多摩地区住民の誇れる歴史の聖地でありますよ。

  
地域の皆様に感謝・・・・・です。

 
               ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★
   

                                           記載 2018年12月03日
  
Copyright 2012 Tama Ranzou all rights reserved.