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帰宅困難が承知でも・・・・。
かつてない寒波に見舞われている日本列島ですね。先日の大雪は予報どおり東京地方でもあっという間に積雪してしまい、帰宅に困った人たちが続出しました。なんで、大雪と交通マヒが分かっているのに、わざわざ通勤・通学して混乱の中に入っていくのか・・・・というお話を随所で見ました。ホントに「日本人」ってそんな民族。早めの帰宅を判断するのも横並びで、午後から帰宅ラッシュですったもんだしました。もう少し、大らかさという知恵がないのかな・・・・とつくづく感じます。
筆者は、大雪の中、夜勤の現場へ行き帰り、徒歩で1時間ほど歩いて往復・・・・という日になりました。
国道16号は大渋滞で、やはり歩いて正解だったのですが、素晴らしい景色やすれ違う人たちと譲り合って得た気分の良いコミュニケーションを楽しみ、むしろ人間的な喜びの多い日になりました。
雪かき作業も、人と協力し合う楽しさを味わえましたし、ナニモノカの「利益」のために、煽られたり、無理を強いられたり、いともたやすく使い捨て裏切られることの多い時代の中で、やはり正しい人の道というのか、あるべき姿を仲良しの雀たちのグループの姿と重ね合わせてイメージできたような気がします。
車で十分、歩いて一時間の違いを感じる・・・・。
この職場は自宅からクルマで約十分ほどなのですが、雪道をペンギン歩きすると1時間かかります。昔は北条氏照公の治めた滝山城(今は城跡)があり、昔は船で渡しがあった場所に拝島橋がかかっており、多摩川の素晴らしい景色が見えますし、南多摩、北多摩、西多摩の境を歩く三多摩のチョイ旅ができます。筆者はこのエリアを多摩の「ゴールデントライアングル」と呼んでいますが、歩いていると野鳥たちの可愛らしさや、山茶花などの美しさや、雪を喜ぶ子供たちや若者のほほえましい姿も見られましたし、ご近所で協力し合って雪かきをされている素敵なシーンも心温まりました。車だったら、ピュッと過ぎてオワリですもんねっ。
筆者はウォーキングは仕事柄、日常的なのですが、雪道というのはまた格別なのですね。
数年前、派遣の工場で仕事していた時の仲間が、昭島の北西にある現場から八王子の戸吹までの行き帰りを1時間半近くかけて徒歩で通っていたことを思い出しました。まあ、この工場は派遣仲間では実に悪評の某コンピュータメーカーで大ブラック企業だったのですが、気が合う仲間もやはりいまして、さわやかな青年だった彼も今日あたりは歩いているのだろうか、元気かな?という気分になりました。
自分も仕事の合間で色んなことを考えたり、心を充足させています。今月は休みなしで5つの職で合計291時間労働、夜勤の仮眠時間(無給)も入れると627時間拘束で、一日あたり20.9時間が通勤を別として仕事に時間を費やしています。過労死の基準は残業100時間ということですが、私は何ヶ月も自己管理しながら、そうやって生きているわけで、しかしながらとても元気。仕事に関わる人間関係もかなり良好であります。
生業というものは不思議なものだとつくづく感じますね。良い人たちといられるのは自分には利益です。
雪道を歩きながら、今は比較的好きな業種で、(経営者や管理者の一部を除いて)仲間が良く、やらされている仕事でないからひとまず大丈夫なんだろうなぁ・・・と実感しました。
ふるさと多摩を楽しんだ雪の世界でした。
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記載 2018年01月24日
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