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レアな情報 とりあえず「小耳に」
~ニッポンの魅力を外から見る~
オリンピック云々より大事なこと・・・・。
編集部
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確かに仕事はちゃんとやります・・・。
ちょっと手前味噌みたいな感じはありますが、ニッポンをウチから褒め称えるようなテレビ番組はたくさん在りますし、なんでアナタは日本に来るの、とか、住んでいるの・・・みたいなコンテンツは毎日のように報道されています。
そりゃ、そうです。日本はこんなにいいんです・・・というのは本当でしょう。
海外から帰国して、空港の玄関を跨げば、日本的なテキパキとしたサービスはすく゜うけられますし、時間は厳守だし、どこもかしこも小奇麗で、人々は基本ルール守る善人にあふれている国であります。
ただし、エキゾチックなのは慣れるまで・・・・。
外国と日本の違いは、今そのときを生きる人が世界の殆どの人たちで、これから、いつかはどうする・・・というイメージで生きているのが日本人・・・・と思います。
将来の不安・・・というものにすごく縛られますので、慎重で、隣人や「世間一般」というものの評価が現実よりも恐ろしく、僅かな違いに神経をすり減らしたり、怒りまでぶつけてしまうくらいの国民性が、定規のようにキチッとしたものしか認めないことでみんな努力する(させられる)から、高品質だったり欠点が少なく、安心できるのでしょう。
そんな国はめったになく、日本独自の「正しい」が珍しいので、東洋の中でも異色であるから、世界の(ほとんどはもっと大雑把でかなりいい加減でOKの社会が多いから)日本の「素晴らしさ」はどうしても「面白い」のであります。
「お客が偉い」という独自文化・・・・。
安価な買い物であっても、いったん客になればこんなにたいそうにもてはやしてくれる文化もとても珍しいでしょうね。従業員も気合はいっておりますし、ブラック企業になるほど正社員は農奴のようにすべてを犠牲にして悪のルールですら命がけで遵守しますし、使い捨てられても自分のせいだとココロを病んでも廻りは同情してくれません。
そんな厳しい社会で幸せになるとか、自由になるとかいう発想をしていると必ずうるさい人にお節介されて、間違っていると攻められたり、足をすくわれてしまう。それでも立ち上がって生きていくのが正義みたいな社会です。
本音や本質よりも、カタチやテクニックが重視され、現場よりも見栄えのいい書類のほうが真実とされてしまう。
そういう我慢の中で磨かれた商品やサービスが、海外から来た人には新鮮だと感じるのでしょう。
ただし、均質的なクオリティについては素晴らしいとしても、つぶされた才能や発想は東京湾が埋まるほど廃棄されているように感じます。若い人たちがとても大人しくなり、心の中がお互いに見えなくなっている時代の背景には、本音を出せば得することなく、つぶされる恐怖が背景にある可能性があります。これは社会の上層部が昭和時代の負の部分を引きずっているからでしょう。地位と能力、人格が正比例していない時代でもあります。
ベネディクト女史が「菊と刀」という著書で日本の文化の不思議さを解説した時代がありました。中国の毛沢東時代に「中国の赤い星」という実際はプロパガンダであった著書を世界中の人たちが信じてしまったというイメージと被ります。私も昭和60年代に中国を団体で訪れたときに、中国の「接待」的な対応でこのイメージを信じていた時期が在りました。社会主義体制で、上手に観光客を接待していたのでした。いいいとこどりされていれば、知らぬ間に好評価になってしまうものですね。団体などの旅行者は特にそんな感じでしょう。セットされていますからね。
少子高齢社会になって、面白い現象もあります。
空港であっても、コンビニなどの店員さんがベトナム人だったり、中国人だったりして、海外からの旅行者が「へぇーっ・・・」と感じる場面も増えています。
ある牛丼屋さんは、昼間のアルバイトがベトナム人のコンビで、その時間に行くと並み盛りでも、大盛りくらいによそってくれる(しまう)ので、つい腹いっぱいになったりします。夕方は日本人のおばちゃんパートで、彼女はちょっと怖いタイプですが、同じメニューでもご飯はライトでした。まあ、こんなのは笑い話程度ですが、内なる外国人が増えていく過程で、いろんなことが起こりそうです。
最近気づいたことは、LGBT(セクシャルマイノリティ)に対しては日本では理解が本当に進んでいませんので、トイレひとつにしてもこれからが大変でしょう。特に日本に来るお客はアジア人が圧倒的に多いので、これはとても困った問題ですし、イスラム教徒の「ハラールフード」のお店や食材もまだまだです。
喫煙者を締め出す為に小規模の店まで痛みを与えていますけれど、もっともっと啓蒙したり、政治家や役所自体が意識改革しないといけない問題が現実にやってきてしまうでしょうね。
外から見たニッポンの魅力とは、まだまだ「フジヤマ、サムライ、ゲイシャ」の古きジャパニズムのイメージに頼っている面が多く、几帳面な仕事や、テクノロジーや豊富な家電やオタクやアニメ文化などでかろうじて穴埋めしているだけではないでしょうかね。道案内や宿探しも、みなさん自国のサイトで苦労して移動しているようですし、英語の表記をもっと標準化しないと苦しい。郵貯のATMなんか、思い切り日本語だけですから、なんで簡単なことを改良できないのかな・・・・なんて感じます。
トイレの清潔さは公共の場ではかなり発展してきました。海外では紙を水に流すのが不思議と感じる国もたくさんあるので、もっと外国人や海外の現場で場数踏んでいる人の意見を取り入れて設計する必要があるでしょうね。
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羽田空港にて。こういうイメージは素敵ですが、あくまで玄関先のみのお話であります。 |
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記載 2018年09月21日
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