レアな情報 とりあえず「小耳に」

   ~余命あとわずかのとき~

             命の使い方とは・・・・。


        編集部


 
 
   
 2017年7月14日の東京MX「モーニングCROSS」を視聴して・・・・。

 乳がんによる闘病を続けている、余命2ヶ月の20代のデザイナーさんのお話に感動いたしました。
 世の中は金だ・・・という人も多いですが、命がお金で買える場合があるとしても、病気や怪我の状況によっては、それも叶わないことはやはりあります。

 人の命が燃え尽きることが分かった時に、人はどんな心理になって、どんな生きかたを望むのか・・・という深い問題を考えてみることは決して「無駄」ではないと思いました。


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 余命2ヶ月のYさんは、「死にもメリットがある」とおっしゃっています。
 その要諦は以下です。

★将来の年金を気にしなくていい。

★老後の貯金をしなくていい。

★未来への不安がない。

★病気の痛みや苦しみから解放される。

★リスクを怖れず本当にやりたいことにチャレンジできる。

★余計なしがらみを一切気にしなくていい。

★やりたい仕事だけしているので早起きしなくていい。

★遊びたいときに遊ぶことに抵抗を感じなくていい。


                 
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 現世とはいかなるものか、彼女の考えに触れて仏教の世界で言う、縁覚(えんがく)という境地を感じました。
 よりよく生きるとは、いったいどういう生きかたであるのか、本当の自分の好きなこと、そしてとりまく社会の中で本当は嫌でもしかたなく受け止めているものとはなんであるのか、さまざまな思いを感じましたね。

 これは、心の中にある「芯」ということかな・・・。
 日々を過ごす為に、わたしたちは、さまざまなオブラートをかけて生き続けているのでしょう。そして、いつもいつも焦ったり、人を煽ったり、自分自身もよくわからないまま、じたばたしているのでしょうね。

 1970年代日本という国が戦後の経済成長の絶頂に向かっていた時代に、当時沖縄フォーク村村長だったシンガーソングライターの佐渡山豊さんの、「どうちゅういむにぃ(独り言)」という歌の中で、資本主義に邁進する利益重視の者にたいしての揶揄と思われる歌詞がありました。

 「もしもあんたが時間の果ての、崖っぷちに立たされて死ななきゃならねぇサダメなら、何を思って死ぬのかよ?」

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 そんな社会が世界中でピークになり、矛盾があふれつつある時代の今日に、彼女のような若い命が光り輝いて見えましたよ。

 私たちも、彼女と同じ時代に生を受けた人間であります。

 



 Yさんのデザインした作品。

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                            記載 2017年7月15日

  
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