西多摩へ夫婦旅です!!
★冬の和食巡り②

-乱蔵とお蘭の食べ歩きです・・・・・。-

      そして奥多摩へ向かいます。前回


 
 
 
奥多摩湖の駐車場です。
  
 
多摩川はダムの放水で
増水することがあります。
 





 
  
 
まあ、熊といえばクマですがぁ・・・。  
 
-乱蔵とお蘭のラブラブ夫婦は、さらに冬のドライブを楽しんでおります。-

【お蘭】奥多摩周遊道路なんて久しぶり・・・。

【乱蔵】そうだったね・・・・。いつも業平が運転してくれるから、ついうとうと寝てしまうので、実はあんまり景色みてなかったりして・・・・。

【お蘭】今日は気合いれて運転してちょーだい。
 あの温泉過ぎたあたりだと、標高1000メートルあるのね。

-檜原村の道をぐんぐん走り抜けて、数馬の湯をすぎ、左手に「夢の滝」が見え、三頭、都民の森・・・と、どんどん走っていきます。-

【お蘭】まあ、サイクリングの人たちが・・・。あらっ、若い方かと思えばアナタよりずっと年上の人たちもいるのね・・・。クルマで走っていて申し訳ないくらいだわあ・・・。

【乱蔵】ああ、そーだね。わしも、流星号で平地は走っているけど、こんな山道は、とても、とてもぉおお・・・。無理っ・・・。

【お蘭】あらっ・・・。粉雪みたいねぇ・・・・。

-奥多摩湖が見えてきたころに、粉雪が舞っているのを発見したお蘭さんであります。-

【乱蔵】はい・・・・。昨年は業平とずいぶん西多摩の奥まで走り回りましたが、多摩地区にこんな寒冷地があるなんて、知らなかったもんねー・・・。

-お蘭さんは寒々とした貯水池の風景に物悲しさを感じているようですね・・・・。-

【お蘭】この湖水の下に沈んでしまっている村があるんだってね・・・。

【乱蔵】そーだね。都内の水源地としてダムにされてしまったから、泣く泣くふるさとを離れて、多摩地区の各地に散ってしまったらしいのです。

【お蘭】これだけの土地が沈んでいるのだから、大変なことだったのね・・・・。

【乱蔵】「日陰の村」という石川達三の小説が有名ですね。

【お蘭】そうなの・・・・・。都会で暮らす人のために犠牲になった人たちが気の毒ね。

-・・・という会話をしながら、奥多摩湖畔に到着いたしました・・・・・。-

【お蘭】やっぱり寒いわぁ。

【乱蔵】流木がスゴイねぇ・・・・。

-お蘭さんは、寒々とした奥多摩湖の景色を見ながら、しきりにスマホで自撮りを楽しんでおりますよ・・・・。-

【乱蔵】このあたりの山では、熊さんも出没するらしくてね。

【お蘭】ツキノワグマは動物園で見たことあるけど、天然の熊って見てみたいわぁ・・・。

【乱蔵】はいはい・・・・。じゃないって。そんなのに出くわして怪我でもしたらどーするっつーの・・・・。

【お蘭】アナタは動物にたとえれば熊さんだから、あちらも危害与えないで、お友達気分でいられるんじゃないの????

【乱蔵】・・・っーなわけないでしょ・・・・。あの熊系の業平だって、釣りの帰りに熊らしき気配を感じて、ションベンちびりかけながら逃げ帰ったんだよぉ。

【お蘭】あなたは柔道やっていたんだから、巴投げで川原に投げ落としてしまえばいいんだわぁ・・・・。

-・・・・と、お蘭さんは他人事のように楽しそうに笑っております・・・。

【乱蔵】うーん・・。クマの話してたら、腹が減ってきたなあ・・・。

【お蘭】・・・でしょ? クマさんが食べたいのは、なんざんしょ・・? おほほほ・・・。


 続く
2016.01.16掲載
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